2026/04/08 21:00

サイトを訪れてくださり、本当にありがとうございます。

 

2024年に産声を上げたこの「おもいで写真デジタイズ」のブログも、皆さまに温かく見守られ、今回でちょうど100本目の節目を迎えることができました。

スタッフ一同、心より感謝申し上げます。


今回はこの場をお借りして、私たちがなぜ、いま「デジタイズ」という形で写真に携わっているのか。その「想い」を少しだけお話しさせてください。

 

 

かつて、私たちは「街の写真屋さん」でした

 

私たち運営スタッフの多くは、以前は「写真店」の店員でした。


1990年代、フィルムカメラの全盛期。店内にはいつも、現像機の独特な香りが漂い、写真を楽しみにご来店するお客様のワクワクした空気に満ちていました。「写ルンです」を手に、修学旅行や家族旅行の思い出を預けに来てくださる方々など……

当時は、写真は「プリント」して初めて形になるものでした。現像された写真の一枚一枚が、誰かの人生の欠かせないピースであり、手触りのある確かな「宝物」だったのです。

 


 消えていく店舗、それでも残る「問い」

 

しかし、2000年代に入りに景色は一変しました。

デジカメやカメラ付き携帯の普及。写真は「プリントするもの」から「画面で見るもの」へ。アルバムの中に重なっていく思い出は、いつしかデジタルデータという目に見えない形へと変わっていきました。

かつて100店舗ほどあった私たちの店も、時代の波に押されるように、一軒、また一軒と明かりを消していきました。2015年には最後の一軒となり、ついに2019年、私たちの「店舗」としての歴史は幕を閉じました。

スタッフの多くは別の部署へ移り、お客様と直接「写真」のお話をする機会はなくなりました。

けれど、心の中にはずっと、ひとつの「問い」が残り続けていたのです。

 

「あの時、私たちが心を込めてプリントした写真は、今どうなっているのだろう?」

 

押し入れの奥、色褪せた箱の中、日の目を見ないまま忘れ去られてはいないか。

もしそうなら、それはあまりにも寂しすぎる。写真屋として生きてきた私たちに、できることはもう何もないのだろうか。

 

 

お客様との再会、そして「使命」

 

そんな私たちの背中を押したのは、営業職に転じたスタッフがお客様から頂いた、何気ない一言でした。

「昔は家族の写真を年賀状にしたりしてね。今は手軽だけど、あの頃の写真は特別だったんだよ。今も家にはたくさんあって、どうしようかと思ってるんだけど、もうお店、やってないんだよね……?」

 

そんな会話をいろいろな方と繰り返すうちに、思うようになりました。

「あの思い出たちを救い出したい」

そうして生まれたのが、この「おもいで写真デジタイズ」です。

 


 

01の数字に、温度を

 

サービス開始以来、私たちは日々、日本中から届く「おもいで」に触れています。

 

「亡くなった父が遺した、膨大な家族の写真を整理したい」

「母が大切にまとめてくれたアルバムを、今度は私が大切に残したい」

「祖父母が映っているはずの古いビデオテープ。もう一度、あの声を聞きたい」

 

お預かりしたプリントをデジタイズしてデータをお返ししたあと、お客様から届くメッセージに、私たちはいつも感動しています。

 

「丁寧に作業していただきありがとう。思った以上にキレイでした」

「夫婦で写真を見返して、思わず涙がこぼれました」

「写真を大切に残すことで、改めて母に感謝しました」

 

いただいた言葉から、私たちはデジタイズしているのが単なる「画像データ」ではなく、その人が生きてきた「時間の温度」なのだと実感します。

 

100本のブログを書く中で、改めて強く思いました。

写真店としての店舗はなくなっても、私たちの「写真屋」としての想いはここにあります。


押し入れの隅で眠っているあの日々を、もう一度、光の当たるあたたかい場所へ。

 

皆さまの大切な記憶が、未来の家族にとっても宝物であり続けるよう、私たちはこれからも一枚一枚、心を込めておもいでを繋ぎ直していきます。

 

これからも「おもいで写真デジタイズ」を、どうぞよろしくお願いいたします。