2026/01/13 21:00

お正月休みから日常に戻りつつある今日この頃、皆さんはどんな年始を過ごされましたか?

私はといえば、新年初日から「こたつ・みかん・テレビ」という、絵に描いたような寝正月を決め込んでおりました。おかげで心身ともにリフレッシュ……と言いたいところですが、テレビを眺めながら、ある「モヤモヤ」がふつふつと湧き上がってきたのです。

「なぜ番組が一番盛り上がる絶妙なタイミングで必ずCMが入るのか!」


皆さま、お正月休みから日常へ戻りつつある中、いかがお過ごしでしょうか? 

私は正月休みでの食べ過ぎに後悔しながら節制に励んでおります。

新年初日から「こたつ・みかん・テレビ」という絵に描いたような寝正月を決め込んでおりました。おかげさまで心身ともにリフレッシュできた・・・と言いたいところですがある「モヤモヤ」が頭から離れません。


「なぜ番組が一番盛り上がる絶妙なタイミングで必ずCMが入るのか!?」


手に汗握る中で放たれる「このあと衝撃の展開が!」のテロップ。

そして流れる数分間のCM。

拳を握りしめながら「今でしょ!今みせてよ!」と何回テレビに突っ込んだことか。

そんな憤慨を抱えていた時、ふと後輩が漏らしていた言葉を思い出しました。

「テレビって自分のタイミングで見れないからストレスたまるんすよね」

その時は軽く聞き流していましたが、このCM待ちにイライラを感じた後だと後輩の言葉が妙にひっかかってきます。

もしかして昨今騒がれている「若者のテレビ離れ」の理由の一端に触れたのではないでしょうか?

今回は、お正月のテレビ三昧で感じた違和感から、今の時代における「テレビとの付き合い方」について考えていきましょう。


1. メディア環境の劇的な変化:「いつでも、どこでも、好きなものを」

最も大きな要因は、インターネットとスマートフォンの普及によるメディア環境の激変です。

🔹スマートフォンの普及と「タイパ」重視の視聴スタイル

若者(特にデジタルネイティブであるZ世代)にとって、スマートフォンは情報収集、コミュニケーション、そして娯楽の中心です。

  • インターネット利用時間の増加: 総務省のデータでも、10代・20代のインターネット利用時間がテレビのリアルタイム視聴時間を大幅に上回っていることが示されています。
  • タイムパフォーマンス(タイパ)の重視: 決められた時間に番組を見るというテレビのスタイルは、自分の都合の良い時間に、効率よく情報を得たいという若者の価値観に合いません。そのため、倍速視聴ながら見といったスタイルを好む傾向があります。

🔹動画配信サービス(VOD)と見逃し配信の台頭

NetflixAmazon Prime VideoYouTube、そしてTVerなどの見逃し配信サービスが、テレビの代替として定着しました。

  • 圧倒的な選択肢と自由: 有料・無料を問わず、膨大な数のコンテンツの中から、自分の興味のあるものを好きな場所、好きな時間に見ることができます。
  • 「リアルタイム」の価値の低下: 昔のように「皆が同じ番組を同時に見ている」という状況が減り、リアルタイムでテレビを見る必要性が薄れています。

2. コンテンツとジェネレーションギャップ

提供されるテレビコンテンツの内容と、若者のニーズとの間に、ズレが生じている可能性も指摘されています。

🔹世代間ギャップによる「面白さの不一致」

ゴールデンタイムに放送されるバラエティ番組などは、幅広い世代をターゲットにしているがゆえに、過去の流行や常識を前提としたネタが多くなりがちです。これにより、デジタルネイティブである若者世代が「面白さが分からない」「ジェネレーションギャップを感じる」というケースが増えています。

🔹パーソナライズされた娯楽の増加

SNS、ソーシャルゲーム、電子コミックなど、テレビ以外にも若者の可処分時間を奪う娯楽が爆発的に増加しました。これらの多くは、ユーザーの嗜好に合わせてパーソナライズされており、より夢中になりやすい構造になっています。


3. ライフスタイルの変化と「テレビの非必需品化」

テレビというデバイス自体の位置づけも変化しています。

🔹物理的・経済的な制約

一人暮らしを始める若者の中には、そもそもテレビを購入しないという選択をする人が増えています。

  • 物理的制約: 「スペースを取る」「配線が面倒」といった、ミニマルな生活を志向する若者にとっての物理的な制約。
  • 経済的制約: 受信料の支払いを避けたいという経済的な理由も一因です。

🔹情報源としての役割の移行

地震や災害などの緊急性の高いニュースを除き、日常的な情報収集は、テレビではなくSNSやインターネットニュースで行うのが主流となりました。


テレビは「コンテンツの供給源」へシフト

若者のテレビ離れは、テレビという「時間に束縛された箱」からの離脱であり、「テレビ番組というコンテンツ」からの完全な離脱ではないと捉えることができます。

  • 彼らは、テレビ番組を「リアルタイム」ではなく、TVerや動画配信サービスを通して「目的視聴」しています。
  • 番組に関する情報は、テレビではなくSNSを通してリアルタイムで共有し、盛り上がっています。

テレビ局側も、これらの変化に対応し、配信ファーストのコンテンツ制作やSNSを活用したプロモーションを強化しており、テレビは「決まった時間に放送するメディア」から、「魅力的なコンテンツを生み出し、様々なプラットフォームに提供する供給源」へと、役割を大きくシフトさせていると言えるでしょう。


さて、次週もこの辺りの話をしていこうと思いますので、お時間ありましたらお付き合いください。