2025/08/19 09:00
美しい風景を写真に収める・・・
シャッターを切るたびに世界に色がついていくような心躍る体験です。
しかしその素晴らしい瞬間を誰もが気持ちよく楽しむためには、少しだけ意識してほしいマナーがあります。
今回は写真を楽しむすべての人に知ってほしい、花や風景の撮影におけるマナーについて、実際に遭遇した恥ずかしい行動も交えながら、解説していきたいと思いますのでぜひ最後までお付き合いください。
その場所は「私有地」?「立ち入り禁止」? まずは確認を
観光地、遊園地、海、山、植物園、テーマパークなど
撮影場所はさまざまです。
まずはその場所が撮影を許可されている場所なのか、私有地や立ち入り禁止区域ではないかを必ず確認しましょう。
紅葉の名所を訪れた際、立ち入り禁止の看板の向こうから堂々と歩いてくる人を見かけたことがあります。
注意をすると「道順に歩いてきたらここに着いた」と苦しい言い訳をしていましたが、当然道順を無視して入ったのでしょう。
ルールを無視して撮影したところで、本当に心に残る一枚が撮れるでしょうか?
たとえ花壇のすぐそばであっても、ロープが張られていたり、「立ち入り禁止」の看板が立てられていたりする場合は、
絶対にその区域には入らないでください。
花壇の中に平気で侵入する人や、抜いた花と一緒に記念撮影をするカップルを見たことがありますが、これは絶対に許される行為ではありません。
土を踏み固めてしまったり植えられている花を傷つける行為は、管理している方々の努力を無にする行為です。
周囲への配慮を忘れずに
人気の撮影スポットでは、多くの人が景色を楽しんでいます。
撮影に夢中になるあまり、周囲が見えなくなってしまわないように注意しましょう。
三脚は通行の邪魔にならない場所に
三脚を立てる際は通行の邪魔にならないようにしましょう。
また他の人が景色を見たり撮影をしたりする妨げにならないかを意識しましょう。
特に狭い道や通路では、三脚を立てるのを控えたりコンパクトなものを使ったりする工夫が必要です。
長時間の場所の占有は控える
「もう少し粘って最高の瞬間を!」という気持ちはよくわかります。
しかし、一か所に長時間とどまり続けると他の人が撮影できなくなってしまいます。
ある有名ランドで見かけたのは、男性がパレードを撮影するため丈夫なカメラケースの上に立ってしまい、後ろの人たちはパレードが見にくそうでした。
その状況を見かねた他のお客さんたちが、キャラクターに手を振るついでにカメラの前に手を伸ばし撮影させないようにしていました。
お互いの行為はいき過ぎかもしれませんが、譲り合いの精神を大切にし場所の占有は最小限に留めましょう。
大きな声での会話や怒鳴り声はNG
公園などでは、静かに過ごしたいと思っている人もいます。
撮影時の会話は、控えめな声量で話すように心がけましょう。
撮影中に男性に怒鳴られたことがあります。
なんでも背景に私が見切れていたとかなんとか。
普通に順路を進んでいただけで、こちらに非はなかったので無視しましたが・・・。
場所はみんなのものです。
公共の場で写真に人が入ってしまうのは仕方のないことです。
急に怒鳴るのではなくお願いしてみてはいかがでしょうか?
お互い気持ちよく過ごせるように努めましょう。
自然にも人にも優しく
花を摘まない、枝を折らない
これは最も基本的なマナーです。
花壇の花を勝手に摘んだり、枝を折ったりすることはやめましょう。
次に訪れる人や、その花を管理している人への配慮を忘れてはいけません。
花に触れすぎない
「もっと寄って撮りたいから」「背景の葉っぱが邪魔だから」といった理由で、花や茎にむやみに触るのはやめましょう。
花の表面には触れた跡がつきやすく、傷つきやすいものです。
ベンチは座る場所
ある芝桜の名所で、ベンチの上に立って撮影している男性に、小さな子供が「ここは座るとこだよ」と注意している場面に出くわしました事があります。
大人として本当に恥ずかしくなります。
ベンチは休憩のためにあるものです。
座る人、休憩する人のために、本来の使い方をしましょう。
まとめ
花や自然を撮影する際は、以下のポイントを心に留めておきましょう。
ルールを確認する:立ち入り禁止区域には入らない。
周囲に配慮する:三脚や場所の占有は最小限に。
自然を大切にする:触らない、摘まない、傷つけない。
譲り合いの気持ちを持つ:みんなで美しい景色を楽しめるように。
美しい自然を写真に収めることは、本当に素晴らしい体験です。
しかし、その景色は誰かの手によって大切に育てられ、管理されていることを忘れてはいけません。
みんなが気持ちよく撮影を楽しめるように、一人ひとりがマナーを守って行動することが大切です。
最高の1枚を撮る喜びを、写真を愛するみんなで分かち合いましょう。