2025/05/27 09:00
アイドルのコンサートやイベントは、ファンにとって特別な時間です。
その一瞬一瞬を記憶に焼き付けたいと思うのは当然のことでしょう。
しかし、通常、アイドル現場での撮影や録音は固く禁じられています。
これは、アーティストの権利保護や、他の観客の鑑賞の妨げにならないようにするためなど、様々な理由があります。
ところが最近、フェスや一部のイベントで「撮影OK」となるケースが増えているのをご存知でしょうか?
事前にアナウンスされることもあれば、当日サプライズで発表され、会場が歓喜に包まれることもあります。
ファンにとっては、自らの手でアイドルの輝く姿を記録に残せる、またとないチャンスです。
(1)多様化する撮影ルール、あなたはどう楽しむ?
一口に「撮影OK」と言っても、そのルールはイベントによって様々です。
○撮影機器の指定
大規模なフェスなどで撮影エリアが設けられている場合は、本格的な一眼レフカメラでの撮影が許可されることもあります。
しかし、多くの場合はスマートフォンでの撮影が基本となるでしょう。
○撮影可能な内容
・動画も静止画もOK
・静止画のみOK
・動画のみOK
○撮影可能な範囲
・イベント全編撮影OK
・指定された数曲のみOK
・MC中のみOK
・別途、撮影タイムが設けられる
このように、ルールは多岐にわたります。
参加するイベントのルールを事前にしっかりと確認し、マナーを守って撮影を楽しむことが大切です。
(2)なぜ「撮影OK」に?運営とファンのWin-Winな関係
では、なぜこれまでNGだった撮影が許可されるケースが増えてきたのでしょうか。
その背景には、やはりSNSでの拡散効果が大きいと考えられます。
ファンが撮影した写真や動画がSNSを通じて拡散されることで、イベントの熱気やアイドルの魅力がより多くの人に伝わり、無料の宣伝効果が期待できます。
これは運営側にとって大きなメリットです。
一方、ファンにとっては、特別な思い出を形として持ち帰ることができるという、何にも代えがたい喜びがあります。
好きなアイドルの姿を自分のカメラで捉え、後で見返したり、友人と共有したりすることは、ファン活動の醍醐味の一つと言えるでしょう。
このように、「撮影OK」の試みは、運営側にとってはプロモーション効果、ファンにとっては特別な体験価値の向上という、双方にとってメリットのある素晴らしい取り組みなのです。
(3)「記録」と「記憶」、どっちも大切!理想的な役割分担も生まれる
撮影OKのイベントは、ファンにとって「記録に残したい」という想いと、「ライブを純粋に楽しみたい」という想いが交錯する、嬉しい悩みをもたらしてくれるものでもあります。
全てを完璧に撮影しようと意気込むあまり、肝心のライブパフォーマンスを肉眼で見逃してしまったり、周囲と一緒に盛り上がるタイミングを逸してしまったりしては、少し残念ですよね。
先日、まさにこの「記録」と「盛り上げ」が理想的な形で両立した、あるアイドルグループの野外フェスでの感動的なエピソードを耳にしました。
そのグループのパフォーマンスは、動画に限り全編撮影OKだったそうです。
すると、誰と示し合わすわけでもなく、自然と前方エリアのお客様は熱心にスマートフォンのカメラをアイドルに向け撮影に集中し、一方、後方エリアのお客様は力強いコールを送ったり、色とりどりのペンライトを振ったりして、会場全体を熱狂的に盛り上げるという、美しい役割分担が生まれたとのこと。
前方では、メンバーがカメラ目線で送る貴重なファンサービスや、渾身のパフォーマンスの一瞬一瞬が、ファンの手によって愛情込めて記録されていく。
後方では、そのパフォーマンスに応えるかのように、地鳴りのようなコール&レスポンスが響き渡り、会場全体のボルテージを最高潮に高めていく。
まさにステージと客席が一体となり、熱気と笑顔に包まれた、最高の空間だったことでしょう。
そして素晴らしいのは、終演後です。
前方で撮影された臨場感あふれる映像と、後方のファンの熱い想いが綴られた感想が、次々とSNSにアップされていったそうです。
それらは、その場にいなかった人々にもイベントの興奮と多幸感を伝え、グループの魅力をさらに広める力となったに違いありません。
これは、撮影する人と盛り上げる人が、お互いの楽しみ方を尊重し合い、それぞれの形でライブを最大限に味わった結果生まれた、素晴らしい相乗効果と言えますね。
このように、撮影OKのイベントでは、必ずしも全員が同じように撮影に徹する必要はありません。
•「この曲だけは絶対に撮る!」と決めて、あとはペンライトを振って全力で楽しむ。
•推しのソロパートや、特に印象的なMCの場面だけを撮影する。
•「今日は記録係に徹しよう」「今日は全力で声を出して応援しよう」と、その場の空気を感じ取りながら、自分なりの楽しみ方を見つける。
といったように、自身の中で優先順位をつけたり、マイルールを設けたりして、撮影とライブ参加のバランスを取るのがおすすめです。
時には、ファインダーを覗くのをやめて、ご自身の目でしっかりとアイドルのパフォーマンスを焼き付け、会場の熱気を肌で感じる時間も大切にしたいものです。
そうして心に刻まれた「記憶」は、写真や動画という「記録」とはまた違った、鮮やかな感動を伴って残り続けるでしょう。
そうして生まれた最高の瞬間が、美しい映像や写真として「記録」として残ることは、本当に素晴らしいことです。
それらは時間が経っても、その日の感動を鮮明に思い出させてくれる、かけがえのない宝物になりますね。
撮影OKのイベントは、私たちファンに、記録する喜びと、ライブを体感する喜び、その両方をどのように味わうかという、新たな楽しみ方や向き合い方を問いかけてくれているのかもしれません。
ぜひ、あなたにとって最高のバランスを見つけて、かけがえのない素晴らしい思い出をたくさん作ってくださいね!
まとめ
私自身も撮影可能な現場に参加したことがあります。
撮らなきゃ損とばかりにスマホで撮影するも体はライブを楽しみたいらしく、スマホを持つ手がリズムに合わせて動いてしまい撮影を諦めました。
あとはノリノリでライブを楽しんだのですが、そのせいで後ろにいたファンが「うまく撮れなかった」と言っているのが聞こえてきました。
人が集まればそれなりに制約が生まれます。
主催者側のルールは守っていても現場のマナーに気を付けなければなりません。周りへの配慮を考え譲り合いながら楽しむ・・・ちょっと難しいかもしれませんが、以前は禁止されていた撮影が時代の流れの中で可能となった。
現場も多様化するならば我々もそれにならわなければなりません。
現場の秩序を守り安全を保つことはファンである我々にしかできません。
そして、その行動が応援するグループの株をあげるという事を肝に銘じなければなりません。