2025/04/29 09:00
2025年、私たちの大切な思い出が詰まったビデオテープが、再生不能になる危機に直面していると話題になっています。
「ビデオテープの2025年問題」と呼ばれるこの現象は、VHSをはじめとする磁気テープの寿命と、再生機器の製造終了から約10年経過していることが重なったことで、多くのメディアで取り上げられ、社会的な関心を集めています。
(1)ビデオテープの寿命と再生機器の現状
VHSテープの寿命は一般的に20〜30年とされており、1980〜90年代に録画された映像は、2025年頃には寿命を迎えるとされています。
さらに、2016年にはビデオデッキの生産が終了し、再生機器の入手が困難になっています。
現在稼働しているビデオデッキも今後は修理不能となる可能性が高いため、機器が徐々に減少していき、いずれは消滅してしまうと考えられます。
このような状況から、ユネスコは2019年に「マグネティック・テープ・アラート」として、映像資産のデジタル化を急ぐよう警告を発しています 。
(2)ダビング業者の現状と対応
この問題を受け、ビデオテープのデジタル化を行うダビング業者への依頼が急増しています。
ある写真専門店さんでは、2024年11月下旬から問い合わせが殺到し、1人で30本ものテープを持ち込むケースもあるといいます
。
また、テレビ朝日の報道番組「報道ステーション」では、ダビングサービス会社さんが取り上げられ、依頼件数が前年同月比で約2倍に増加している現状が報じられました 。
このような需要の高まりにより、多くの業者が通常の納期を延長して対応しています。
通常の納期は数週間から1ヶ月ほどであることが一般的ですが、2025年4月時点の各社の納期は約3か月とされています。
私たちの「おもいで写真デジタイズ」も同様に納期を延長して対応しております。
(3)ビデオテープを持っている方の対応策
このような状況の中、ビデオテープを持っている方には以下の対応が望まれます。
①
早めのデジタル化の検討
ビデオテープの劣化は進行しており、再生機器の入手も困難になっています。大切な映像が再生不能になる前に、早めのデジタル化を検討しましょう。
申し込んだ後に、完成まで時間がかかるとしても、早めに注文するに越したことはありません。
②
信頼できるダビング業者の選定
多くの業者がダビングサービスを提供していますが、価格や納期、対応メディアなどを比較し、信頼のおける業者を選びましょう。
例えば、私たちの「おもいで写真デジタイズ」でも、ビデオテープのデジタル化サービスを提供しています。
写真業に長く携わってきた企業ですので、お客様のビデオテープや写真を丁寧にデジタル化しています。安心してご注文ください。
詳細は公式サイト(https://omodeji.theshop.jp/)で確認できます。
③
デジタルデータのバックアップ
デジタル化した映像は、DVDや外付けハードディスク、クラウドストレージなどにバックアップを取り、万が一のデータ消失に備えましょう。
時代の変化に合わせて、記憶媒体を変化させていくことが、とても大切です。
私たちの「おもいで写真デジタイズ」では、ビデオテープはDVDに記録しますが、DVDもいずれは見られなく時代が来る可能性があります。
パソコンや外付けハードディスク、クラウドストレージなど、様々な媒体に早めにバックアップをしておきましょう。
ヤドカリが貝殻を換えていくように、媒体を乗り換えていきましょう。
まとめ
ビデオテープの「2025年問題」は、私たちの大切な思い出が失われる可能性を示しています。
ダビング業者への依頼が増加し、納期の延長が発生している今こそ、早めの対応が求められます。
私たちの「おもいで写真デジタイズ」などのサービスを活用し、思い出の映像を未来に残しましょう。
また、ビデオテープのような磁気テープ以外にも、8mmフィルムのデジタル化も可能です。
こちらは今のところ、ビデオテープほどの納期延長はありませんので、是非早めにデジタル化しておきましょう。