2025/03/18 09:00
春の訪れとともに、日本各地で桜が咲き誇ります。
今年2025年は、関東から西ではだいたい平年並み、北日本では早くなりそうとのことです。東京での開花予想は3月22日ごろとなっています。
美しい桜をスマホで撮影しようとしても、「桜の花びらの色が白っぽくなってしまう」「全体的にぼんやりしてはっきりしない」「思ったよりも迫力がない」など、思い通りの写真が撮れないこともあります。
そこで今回は、スマホ初心者でも簡単に実践できる「桜をきれいに撮るための5つのコツ」をご紹介します。
1. 逆光を活かして桜をふんわり撮影
桜を撮影するとき、太陽の向きが重要です。
順光(太陽を背にした状態)では色がはっきり出ますが、逆光(太陽を正面または斜め前にした状態)では、桜の花びらが透けるような柔らかい写真が撮れます。
【逆光撮影のポイント】
(1)日の光がやや斜めから入る時間帯(朝や夕方)を狙う
(2)HDR機能をオンにして明暗差を調整
※HDR(ハイダイナミックレンジ)機能…明暗の差が大きい被写体でも白飛びや黒つぶれを抑えて撮影できる機能
(3)露出補正(画面をタップして明るさを調整)を使って、花びらの色を引き出す
特に晴れた日の午前中や夕方は、黄金色の光が差し込み、幻想的な雰囲気の写真を撮ることができます。
2. 近くで撮る?遠くから撮る?構図の工夫
桜の撮影では、花の密集度や背景のバランスを考えることが大切です。
【近くで撮る場合】
(1)1輪の桜や小さな枝をアップで撮ると、繊細なディテールが際立つ
(2)背景をぼかす(ポートレートモードを活用)ことで、花が際立つ
(3)青空や夕焼けを背景に入れると、美しいコントラストが生まれる
【遠くから撮る場合】
(1)一本桜や並木道を撮ると、桜の壮大さや奥行きを表現できる
(2)道や川沿いの桜並木は、視線を誘導するリーディング・ラインを意識すると、見栄えのよい写真になる
※リーディング・ライン…人工的な線や自然の中にある線を使って、見る人の視線を被写体または写真の最も重要な部分に引き付けること
(3)「三分割構図」(画面を縦横に三分割し、交点に被写体を配置する構図)を意識するとバランスよく撮れる
3. アングルを変えて個性的な桜写真を撮る
いつも目の高さから撮るだけでは、どこか平凡な写真になりがちです。
そこで、視点を変えて撮影することで、個性的な写真を撮ることができます。
【おすすめのアングル】
(1)ローアングル(下から見上げる)
空を背景に桜を撮ると、開放感のある写真に
桜のトンネルを強調できる
(2)ハイアングル(上から見下ろす)
花びらが舞い落ちる様子を撮影しやすい
ベンチや地面に散った花びらも構図に取り入れると風情が出る
(3)接写(マクロ風)
1輪の桜にぐっと寄り、細部の美しさを強調
背景をぼかして花の立体感を出す
4. スマホの撮影モードを活用する
スマホには、桜をきれいに撮るための便利な機能が搭載されています。
特に以下の設定を意識すると、より美しい桜写真が撮れます。
【活用すべき機能】
(1)ポートレートモード:背景をぼかして桜の存在感を際立たせる
(2)ナイトモード:ライトアップされた夜桜を明るく撮影
(3)プロモード(マニュアル):ISO感度やシャッタースピードを調整し、より自分好みの色合いに
(4)フィルター・編集機能:後から明るさや色合いを微調整
5. 色が白っぽくなる場合の対処法
スマホで桜を撮ると、「実際の桜よりも白く見える」ということがよくあります。これは、スマホの自動補正が影響しているためです。
【対策】
(1)露出補正で少し暗めに調整(明るすぎると色が飛ぶ)
(2)ホワイトバランスを「曇天」や「日陰」に設定するとピンク色が強調される
(3)撮影後に編集アプリで「彩度」や「暖かみ」を調整する
特に晴天時の昼間は、光が強すぎるため、設定を工夫することでより自然な色合いに仕上がります。
まとめ
桜をスマホで撮影するときに気をつけるポイントをまとめると、
(1)逆光を活かしてふんわり撮影
(2)近くや遠くから撮る構図を工夫
(3)アングルを変えて個性的な写真に
(4)スマホの撮影モードを活用
(5)色が白っぽくなる場合は露出やホワイトバランスを調整
この5つのコツを押さえれば、初心者でも簡単に美しい桜の写真を撮ることができます。
ぜひ、お花見の際に試してみてください!