2025/02/11 09:00

 

 

 

冬になると、真っ白な雪景色を写真に収めたくなりますよね。

 

しかし、いざ撮影してみると「雪が白く写らない」「ぼんやりした写真になってしまう」など、思うように撮れないことがよくあります。

 

特にスマホのカメラは自動補正が強いため、意図しない仕上がりになりがちです。

 

そこで今回は、スマホ初心者の方でも簡単に実践できる「雪景色をきれいに撮る5つのコツ」をご紹介します。

 

 

 

1. 露出補正をプラスにして、雪を白く撮る

 

 

雪景色を撮影すると、スマホのカメラが自動で明るさを調整します。

 

しかし、雪はとても明るいため、カメラが「写真が明るすぎる」と判断し、全体を暗く補正してしまいます。

 

その結果、本来の白い雪がグレーっぽく写ってしまうことがあります。

 

 

【対策】露出補正をプラスにする

 

iPhoneAndroidの標準カメラアプリには、簡単に露出を調整できる機能があります。

 

《露出補正の方法》

 

(1)撮影画面で、雪の部分をタップしてピントを合わせる


(2)iPhoneなら、タップした場所の右側に「太陽マーク」が表示されるので、上にスワイプして明るさを上げる


(3)Androidでも、タップ後に「±」のマークや「明るさ調整バー」が出ることが多いので、プラス方向に調整する

 

これだけで、雪がくすまず、本来の白さを取り戻せます。

 

 

 

2. ホワイトバランスを調整して青みを抑える

 

 

「撮った写真が全体的に青っぽくなってしまう…」という経験はありませんか?

 

雪は光を反射しやすく、特に晴れた日や曇りの日は、スマホカメラが「青白い色」を強調してしまうことがあります。

 

これが「雪が青っぽく写る」原因です。

 

 

【対策】ホワイトバランス(WB)を調整する

 

ホワイトバランスとは、写真の色合いを調整する機能のこと。

 

多くのスマホでは「オートWB(自動調整)」になっていますが、青みが強いと感じたら、手動で「暖色寄り」に調整しましょう。

 

 

《ホワイトバランスの調整方法》

 

(1)iPhoneの標準カメラアプリでは調整できないため、Adobeの「Lightroom」やGoogleの「Snapseed」などの無料アプリを使うのがおすすめ

 

(2)Androidの一部機種では、カメラアプリ内に「WB」設定があり、「晴天」や「曇り」モードに変更できる

 

(3)ホワイトバランスを「曇天」や「日陰」モードにすると、青みが抑えられ、より自然な雪景色に仕上がります。

 

 

 

3. ピントをしっかり合わせて、ぼんやりした写真を防ぐ

 

 

雪景色を撮影すると、写真がぼんやりしてしまうことがあります。

 

特に、雪が降っているとカメラがピントを迷いやすく、手前の雪や奥の風景がはっきりしないことがよくあります。

 

 

【対策】手動でピントを合わせる

 

 

《ピント合わせのコツ》

 

(1)画面をタップして、撮りたい被写体にピントを固定する


   ⇒雪景色だけでなく、木や建物、人物などにピントを合わせるとメリハリが出る

 

(2)背景をぼかす場合は「ポートレートモード」を活用する


   ⇒人物や特定の被写体を際立たせたいときにおすすめ

 

また、スマホカメラの「プロモード」や「マニュアルフォーカス機能」を使うと、細かくピントを調整できます。

 

 

 

4. HDRモードを活用して明暗差を抑える

 

 

「雪が明るすぎて、空や建物が暗くつぶれてしまう」ということはありませんか?

 

これは、スマホカメラが明るい部分と暗い部分のバランスをうまく取れないために起こる現象です。

 

特に逆光の雪景色では、雪が真っ白に飛んでしまったり、逆に空や背景が黒く沈んでしまったりします。

 

 

【対策】HDRモードをオンにする

 

HDR(ハイダイナミックレンジ)とは?

 

HDRは、明るい部分と暗い部分をバランスよく調整し、人間の目で見た印象に近い仕上がりにする機能です。

 

 

HDRの使い方》

 

 iPhone:カメラアプリの「設定」から「HDR(スマートHDR)」をオンにする

 

 Android:カメラアプリの「設定」から「オートHDR」をオンにする

 

HDRを使うと、空の青さや建物のディテールがしっかり残り、雪も飛びすぎず、美しい写真になります。

 

 

 

5. 雪の質感を生かすために、光の向きを意識する

 

 

最後に、光の向きを考えて撮影することも大切です。

 

特に、雪景色は太陽の光によって大きく印象が変わります。

 

 

《時間帯別の撮影ポイント》

 

(1)朝や夕方の「斜めの光」

  

  雪の表面に影ができ、立体感のある写真に仕上がる

 

(2)昼間の順光(太陽を背にする)


  雪がまぶしく、くっきりとしたコントラストのある写真が撮れる

 

(3)逆光のシルエット撮影


  木々や人物のシルエットを生かした幻想的な写真が撮れる

 


また、太陽の光を意識すると、雪のキラキラした質感もきれいに写ります。

 

 

 

まとめ

 

 

雪景色をスマホできれいに撮るには、カメラの自動補正に頼らず、少しだけ手動で調整することがポイントです。

 

 

もう一度、5つのコツをおさらい!

 

 

1. 露出補正をプラスにして、雪を白く撮る

 

2. ホワイトバランスを調整して、青みを抑える

 

3. ピントをしっかり合わせて、ぼんやりした写真を防ぐ

 

4. HDRモードを活用して、明暗差を抑える

 

5. 光の向きを意識して、雪の質感を生かす

 

 

これらのコツを実践すれば、スマホでもプロのような美しい雪景色を撮ることができます。

 

 

ぜひ、冬の撮影を楽しんでください!