2024/12/24 09:00

 

 

 

はじめに

 

 

 

♬もういくつ寝るとお正月~ という童謡のとおり、2024年も残りわずか、あと少しでお正月です。

 

この童謡「お正月」と同じくらい、お正月の歌としてなじみ深いものは



 ♬お正月を写そう~フジカラーで写そう♪



という曲ではないでしょうか。

 

ご存知の方も多いと思いますが、富士フイルムのCM曲ですね。

 

この曲を聞くと、まもなく一年が終わり、新しい年が来ることを実感します。

 

 

このブログでは、富士フイルムの過去のCMを振り返りながら、お正月にどのようなシーンを撮影すれば思い出を残せるか、また、それらの写真をいかに映えるように撮るかのコツをご紹介します。

 

 

 

1        富士フイルムの「お正月を写そう」CMを振り返る

 

 

富士フイルムの「お正月を写そう」というフレーズは、1980年代から90年代にかけて放送されたCMで一躍有名になりました。

 

お正月の温かい雰囲気や家族の笑顔を描いた内容は、誰もが共感できるものでした。

 

特に、家族がこたつを囲むシーンや初詣に出かける場面など、日本の伝統的なお正月を象徴する映像が印象的です。

 

 

 

1-1 CMシリーズの始まり

 

 

「お正月を写そう」が始まったのは1960年代、なんと50年以上続く年始恒例のテレビCMシリーズです。

 

始まった当時は、一年中でお正月が一番晴れやかで、特に女性の多くは晴れ着を着ていたこともあり、その一番の晴れの日を写真に残そうという提案として「お正月を写そう」のCMが始まったそうです。

 

この曲の作曲は櫻井順さんで、他にも「石丸電気の歌」「エースコック・ブタブタ子ブタ」など長年にわたって親しまれるCM曲を数多く手がけています。

 

「お正月を写そう」に出演してきた俳優さんは、観月ありささん、田中麗奈さん、長瀬智也さん、堀北真希さん、広瀬すずさんなど、富士フイルム歴代のキャラクターが出演しています。

 

富士フイルムの化粧品ブラントであるアスタリフトのCMに出演していた、松田聖子さんや中島みゆきさんが登場した年もありました。

 

 

 

1-2 樹木希林さん

 

 

そして、このCMをより印象的なものにしたのは、約40年間にわたってCMキャラクターを務めた樹木希林さんの存在感ではないでしょうか。

 

樹木さんが出演するCMはコミカルで、時には奇抜なものでした。

 

お正月らしい晴れ着姿で、龍に乗ったり、パンダのメイクをしたり、手品で鳩を出したり、「イナバウアー」をしたり、着ぐるみを着たり、顔が真四角になったり、とてもインパクトが強い、記憶に残るものばかりです。

 

樹木希林さんの役には名前もあり、フジカラーのお店に来る常連『綾小路さゆり』という設定でした。

 

お正月のCMだけでなく、「写るんです」や「フジカラープリント」など、フジカラーのイメージキャラクターとして、数多くのCMに登場しました。

 

1980年の「フジカラープリント」のCMでは、「美しい人はより美しく、そうでない方はそれなりに」という流行語が生まれました。これは樹木さんの発案だったそうです。

 

店員役の岸本加世子さんとのやりとりが印象深いものとなりました。

 

残念ながら、樹木希林さんは2019年に他界されてしまいましたが、その後も「お正月を写そう」のフレーズは使われ続けています。

 

 

 

1-3 「お正月を写そう」

 

 

「お正月を写そう」のCMとキャッチフレーズは、家族や友人と過ごすお正月の特別な瞬間を写真に収めることの大切さを教えてくれました。

 

この曲を聞くと条件反射的に、お正月には写真を撮ろう(撮らなきゃ!)という気持ちにさせてくれました。

 

あるいは、口ずさんで撮影をされた方も多いのではないでしょうか。

 

これらのCMは、「その瞬間を写真に残すことで、後々の宝物になる」というメッセージを伝えていました。

 

CMが始まった1960年代は、カメラやフイルムが普及し始めた時期であり、写真はまだまだ貴重なものでした。

 

その後時間が経ち、スマホやデジタルカメラで簡単に撮影できる時代になりましたが、お正月など晴れの日の写真が後々の宝物になることは変りません。

 

だからこそお正月は、写真を撮ろうと思って撮ることが大切です。

 

 

 

2 お正月に撮影したいシーンとその魅力

 

 

お正月に撮影したいシーンをまとめていきましょう。

 

 

 

2-1 家族全員での集合写真

 

 

お正月は家族が集まる貴重な機会です。親戚も含めた集合写真を撮影することで、その年の記録を残せます。

 

年の初めの晴れの日です。なによりも、笑顔で撮りましょう。

 

 

コツ:

 

笑顔を引き出すために、カメラマンが冗談を言ったりリラックスした雰囲気を作る。

 

高い位置から撮影することで、全員の顔が見えるようにする。

 

背景には門松、しめ縄、鏡餅、しめ飾りなどの正月飾りを入れる。

 

 

 

2-2 おせち料理や年越しそば

 

 

お正月の料理は写真映えする絶好の被写体です。色とりどりのおせちや、湯気が立つ年越しそばは日本の文化を感じさせます。

 

コツ:

 

明るい窓際で撮影し、自然光を活用する。

 

真上から撮影するフラットレイ構図を試してみる。

 

お箸や食器を配置してこれから食べるという臨場感を出す。

 

 

 

2-3 初詣や年始の挨拶

 

 

神社での初詣や親戚への年始の挨拶も、ぜひ写真に収めたいシーンです。

 

 

コツ:

 

神社の鳥居やお守り、おみくじなどをフレームに入れて構図を工夫する。

 

着物や晴れ着を着た家族の姿をアップで撮影する。

 

人混みを避け、朝早く撮影すると良い写真を撮ることができる。

 

 

 

2-4 子供たちの成長記録

 

 

子供たちが書初めをしている様子や、お年玉をもらって喜ぶ姿は、成長の記録として貴重です。

 

家族や親戚が集まって、かるたや福笑いなどお正月遊びをしている姿も押さえたいシーンです。

 

 

コツ:

 

子供たちが自然な表情を見せる瞬間を狙う。

 

かるた取りなど動きのあるシーンでは連写機能を活用する。

 

背景をシンプルにして主役を際立たせるために、アングルは低い位置から撮影する。

 

 

 

まとめ

 

 

2024年お正月の富士フイルムのCMには、現在のメインキャラクターである広瀬すずさんと横浜流星さんに加えて、羽生善治さんと藤井聡太さんが出演しました。

 

2025年は誰が出演するか、楽しみですね。

 

 

富士フイルムのCMが見せてくれるように、写真は思い出を形に残す最高の手段です。

 

「お正月を写そう」のキャッチコピーの通り、大切な瞬間を写真に収めてみませんか?

 

家族全員での集合写真やおせち料理、初詣の風景など、撮影するシーンはたくさんあります。

 

 

2025年のお正月の前に、一度過去のお正月の写真を見返してみてはいかがでしょうか?

 

「もっとお正月らしいものを入れておけば良かったな」とか、「子供たちが遊んでいる様子を撮っておくんだったなあ」とか気づくことがあるかもしれません。

 

そして、紙の写真やアルバムがあったら、わたしたちの「おもいで写真デジタイズ(オモデジ)」でデジタル化しておきましょう。