2024/10/15 09:00


  

 

おもいで写真デジタイズは紙などのアナログ写真をデジタルデータにできるサービスです。

 

デジタルデータを長期間保存するためには、信頼性の高い記録媒体を選ぶことが重要です。

 

今回は、よく使われる記録媒体ごとの、記録容量・保存可能とされる期間・メリット・デメリットを整理し、それぞれの特徴を比較してみます。

 

 

 

1.CD(コンパクトディスク)

 

【記録容量】

700MB(約0.7GB

【保存可能とされる期間】

10年~30

【メリット】

安価で入手しやすい。

専用のドライブがあれば読み取りが簡単。

光ディスクは磁気に影響されにくく、データの破損リスクが少ない。

【デメリット】

容量が最大700MBと小さいため、大量の写真には不向き。

物理的に傷つきやすく、破損やデータ消失のリスクが高い。

CDドライブを搭載している機器が減少傾向。

 

 

2. DVD(デジタルバーサタイルディスク)

 

【記録容量】

4.7GB8.5GB

【保存可能とされる期間】

10年~50

【メリット】

CDよりも大容量(最大4.7GB17GB)。

長期的にデータ保存が可能とされる(品質によるが10年~50年)。

一般に広く浸透している。

【デメリット】

読み取り装置が必要。

高品質なメディアを選ばないとデータの消失リスクが高い。

経年劣化があり、環境に依存して品質が低下する。

 

 

3.ブルーレイディスク

 

【記録容量】

25GB128GB

【保存可能とされる期間】

10年~100

【メリット】

大容量(25GB128GB)で高解像度の写真も保存可能。

高品質なディスクは50年~100年の保存が可能とも言われる。

【デメリット】

専用のドライブが必要。

ディスク自体が高価。

環境要因(光や湿度)に影響されやすい。

 

 

4. SDカード

 

【記録容量】

4GB2TB

【保存可能とされる期間】

5年~10

【メリット】

非常に小型で持ち運びが簡単。

読み書きが高速で、デジタルカメラとの互換性が高い。

容量も大きく、最大2TB程度まで対応。

【デメリット】

長期的な保存には不向き。データが数年で消失する可能性がある。

小型で軽量なため紛失や物理的損傷のリスクが高い。

書き込み・読み出し回数に制限があるため、頻繁な使用は劣化を早める。

 

 

5. USBメモリー

 

【記録容量】

4GB2TB

【保存可能とされる期間】

3年~10

【メリット】

手軽で持ち運びが簡単。

容量も多様(数GB2TB)で使いやすい。

多くのデバイスで対応しており、接続が簡単。

【デメリット】

長期間の保存には適さない(3年~10年程度が目安)。

小型で紛失しやすい。

書き込み回数に制限があるため、頻繁な使用は劣化を早める。

 

 

6.外付けHDD(ハードディスクドライブ)

 

【記録容量】

1TB20TB

【保存可能とされる期間】

5年~10

【メリット】

非常に大容量(1TB10TB)で、大量のデータを保存可能。

パソコンに直接接続でき、使いやすい。

【デメリット】

衝撃や振動に弱く、物理的に故障しやすい。

可動部品があるため、故障リスクが内在する。

数年でデータが劣化する可能性がある。

 

 

7. SSD(ソリッドステートドライブ)

 

【記録容量】

128GB8TB

【保存可能とされる期間】

5年~10

【メリット】

高速なデータ転送速度。

可動部品がないため、HDDよりも衝撃に強い。

容量も大きく、長期保存にも向いている。

【デメリット】

HDDに比べて高価。

書き込み回数に制限があるため、頻繁な使用は避けるべき。

データ保存期間はまだ十分に検証されていない。

 

 

8. NAS(ネットワークアタッチトストレージ)

 

【記録容量】

1TB~数十TB

【保存可能とされる期間】

3年~10

【メリット】

複数のデバイスからアクセス可能。

RAIDなどのデータ冗長性でデータ消失のリスクを減らす。

【デメリット】

初期導入コストが高い。

ネットワーク依存のため、アクセス速度がネット環境に影響される。

 

 

9.クラウドストレージ

 

【記録容量】

GB~無制限(契約プランによる)

【保存可能とされる期間】

永久(サービスの存続次第)

【メリット】

インターネット接続さえあれば、どこからでもアクセス可能。

容量無制限のプランも存在。

災害などの物理的リスクから保護される。

【デメリット】

 月額料金や年額費用がかかる。

プライバシーやセキュリティのリスク。

インターネット依存で、アクセス速度が制限される。

 

 

10.M-DISC

 

【記録容量】

4.7GB100GB

【保存可能とされる期間】

100年~1000年以上

【メリット】

データを1000年以上保存可能と言われるほど長期保存に優れている。

光ディスクの中でも特に耐久性が高い。

【デメリット】

専用のドライブが必要。

書き込み速度が遅い。

メディア自体が高価。

一般に広く浸透しておらず、生産終了との発表あり。

 

 

 

~まとめ~

長期保存に最適な媒体は?

 

長期的に写真や画像データを保存するためには、以下の点を考慮する必要があります。

 

 

【耐久性】

 

 M-DISCが最も長期間保存に優れていますが、ブルーレイディスクや高品質のDVDもある程度の信頼性があります。

 

 

【コスト】

 

USBメモリーや外付けHDDは安価で使いやすいですが、長期保存には不向きです。クラウドストレージは維持費がかかりますが、場所を取らず便利です。

 

 

【結論】

 

長期的な保存を重視する場合、M-DISCやブルーレイディスク、DVDが優れています。

特にDVDは記録容量こそ少なめですが、安価で、一般に広く浸透しているため、使いやすい記録媒体です。

但し、これらの光ディスクは近年、書き込み・再生ができるドライブの生産が減少傾向にあります。

そのため、複数の記録媒体にバックアップを取ることが理想です。

 

例えば、現時点ではDVDに記録しておいて、外付けHDSSDにバックアップするなど、その時代時代で、複数の汎用性の高い記録媒体にバックアップを繰り返していくことが良いでしょう。

 

おもいで写真デジタイズでは、デジタル化した画像データをDVDに記録してお客様にお渡ししています。

 

なぜDVDにしているかというと、現時点では比較的保存可能とされる期間が長く、再生機器の汎用性が高いためです。

 

オプションでUSBや外付けハードディスクを選択することもできます。

 

ご利用いただいた方にはぜひ、DVDを保管するだけでなく、そのほかの記録媒体にバックアップをしておいて欲しいと思っています。

 

大切なお写真は、消失しないように気を付けたいですね!