2024/07/30 09:00

写真を保管している方の中には、プリントした紙の写真のほかにフィルムも保管されている方もいらっしゃると思います。

プリントした紙の写真とフィルムの二種類の原版のうち、どちらからデジタル化した方が良いか気になりますよね?

 

今回はその疑問にお答えしていきます。

 

結論から言うと、おもいで写真デジタイズでは「プリントした紙の写真からのデジタル化」をお勧めしています。

理屈では、プリントの原版であるフィルムからデータ化した方が、元々の記録媒体であるため良いような感じがありますよね?

しかし、お勧めはプリントからのデジタル化です。

 

その理由をまとめていきます。


 

 

【理由1】色調と露出の安定性

 

一番の理由は、色調と露出が安定しているためです。

プリント写真は、現像時に色調や露出が調整されているため、デジタル化の際にある程度適正な色調で取り込むことが容易です。

また、既に色調がイメージとして定まっているため、プリントが色見本の役割を果たします。


フィルムは、現像過程や保存状態によって色が変化しやすく、デジタル化の際に追加の色補正が必要になることが多くあります。

この時に、プリントでは現像できていた色を再現することができずに、イメージしていた色調と露出とは違うものとなる可能性があります。

 

 


【理由2】保存状態の良さ

 

一般的にプリント写真は、フィルムに比べて劣化が少ない傾向にあります。

その理由に確たるものがあるわけではないのですが、プリント写真はフィルムと比較して人の目に触れる機会が多く、ある程度の保存状態が保たれていることが多いです。


フィルムは、湿度や温度の変化に敏感で、経年劣化が進むとカビや退色が生じやすくなります。

現像した時の状態や、湿度によっては保護フィルムにくっついてしまっていることもあります。

また、現像・プリントして、焼き増しまですると、ある意味役割を終えてしまうので、それ以降なかなか人の目に触れることが無くなります。

そのため、保存状態の変化に気づかれずに劣化が進んでしまうことがあります。

 


 

【理由3】利用しやすい・選びやすい


プリント写真は、通常はアルバムや箱に保存されており、すぐに取り出して原版とすることが可能です。

また、アルバムなどに保管されている時点で既に取捨選択がされており、大事な写真だけをデジタル化することができます。


一方、フィルムとくにネガフィルムは画像が反転しているため、撮影されている内容の確認に手間がかかります。

また、おもいで写真デジタイズを含めた写真のデジタル化サービスでは、フィルムは1本単位で原版とするサービスが多く、コマの選択がしにくいです。

 


 

【理由4】費用面で優位の可能性が高い

 


おもいで写真デジタイズを例にとると、プリントやフィルムからデジタル化した場合の料金は、次のようになっています(金額は税込みです)。

 


①プリントからの場合 「写真・アルバム


3種類のサイズがあり、枚数の上限まで単一の料金設定となっています。


枚数と価格と1枚当たりの価格は


スモール() 300枚まで 11,000円 1枚当たり36.7

ミディアム() 500枚まで 17,000円 1枚当たり34.0

ラージ() 1,300枚まで 38,000円 1枚当たり29.2


となっています。

枚数が多いほどお得になっていますが、約30円~37円です。


 

②フィルムからの場合 「フィルム【ネガ・ポジ】


こちらも3種類のサイズがあり、本数の上限まで単一の料金です。


 スモール() 20本まで 25,000

ミディアム() 50本まで 53,000

ラージ() 100本まで 88,000


となっています。


そして、フィルムは一般的には12枚撮り、24枚撮り、36枚撮りという3種類のフィルムがあるため、何枚撮りであるかによって1枚当たりの価格が変わります。


例えば、スモール()の20本が全て24枚撮りだったとすると、25,000円÷20本÷24枚=52.1円/1コマ となります。

全て36枚撮りだったとすると34.7円/1コマ です。


3種類のサイズにおいて、全て24枚撮り、36枚撮りだったとすると、1コマあたりの金額は


 スモール() 24枚撮り52.1円 36枚撮り34.7

ミディアム()  24枚撮り44.2円 36枚撮り29.4

ラージ()  24枚撮り36.6円 36枚撮り24.4

 

となります。

つまり、「フィルム【ネガ・ポジ】」の場合は全て36枚撮りであったとすると、「写真・アルバム」の1枚当たりの価格を下回るのですが、24枚撮りの場合は割高ということになります。


フィルムはどちらかというと24枚撮りの方が主流として多く販売されていた印象がありますので、保管しているすべてのフィルムが36枚撮りである可能性は低いのではないでしょうか。

 





【まとめ】



 これらの理由から、古い写真をデジタル化する際には、フィルムを原版とするよりも、プリント写真を原版として使用することをおススメいたします。


なかでもやはり、理由1の「色調と露出の安定性」が最も重要かと思います。


「おもいで写真デジタイズ」では、デジタル化の際に色調を補正いたします。

多少の色褪せや黄ばみなどは、ある程度本来の色調に近づけて補正してデジタル化します。


この補正が、ネガを原版とするよりもプリントを原版とした方が、プリント本来の色調に近づけることができるのです。

  

「おもいで写真デジタイズ」は1枚1枚の写真を大切にしてデジタル化していますので、ぜひぜひご利用ください!